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では、上の図をみてください。
上は「鉛筆削り器」で削ったものです。これはおもに文字を書くための削り方です。小学生が使います。
下はカッターナイフで削ったものです。鉛筆デッサンにはこちらの削り方をした鉛筆を使います。
◆デッサンのための鉛筆の削り方
○芯の長さが8ミリ〜10ミリ(1センチ)くらい。
硬い鉛筆は芯を長めに、柔らかい鉛筆はあまり長くすると折れやすくなります。
○先は尖らせなくともよい。
描きながら尖らせるような使い方をします。ただし硬い鉛筆(Hや2H)は尖らせておいてください。
これが鉛筆の削り方の基本です。
ということで、まずは鉛筆を削る練習から始めることにしましょう。
◆削り方の説明(左利きの人は左右を逆に読んでください)
- 左手に鉛筆を持って、右手のカッターナイフは刃を前に向け方向だけ注意しながら支えるだけで動かさない。
- 左手の親指でカッターナイフを前に押し出すように(力を加減しながら)鉛筆を削る。右手を前に押し出す(=刃のほうを動かす)ような削り方はしない。鉛筆は左手の親指のみ動かして削ります。
- 一気に大きく削ろうと思わずに薄いカンナ屑のような削り屑がでるように軽く刃を入れること。そのほうが親指に加える力が少なくて済むだけ刃のコントロールがしやすい。
・・・と、言葉で説明するとこういうややこしい表現になりますが、とりあえず自己流で削ってみて、うまくいかなければ参考にしてください。
美しく削った鉛筆を使っている人のほうが、何故かデッサンの上達が早いようです。
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◎デッサンのために用意したすべての鉛筆をこの削り方で削ってください。
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備考 |
・細密描写などで常に芯の先を尖らせながら描く技法もあります。
・上達すれば、自分の描きやすいさまざまな削り方を工夫してください。
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