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豊中美術研究所




デッサン講座
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ナスとトイレットペーパーの芯

NO.1082 03/09/02
ナスとトイレットペーパーの芯
鯨@埼玉


こんばんわ。今日もよろしくお願いします。
ピーマンがなくなってしまったのでナスです。
気づいたこと
・ナスは、外見ばかりに気を取られていて形が描けなかった。
・芯(ペーパー)は、最暗部をもう少し暗くしたい。
 一回一回の線をしっかり描く。
時間は3時間です。
よろしくお願いします。


NO.1083 03/09/03
Re: ナスとトイレットペーパーの芯
Hima@豊中美研


鯨さん、
茄子の質感。右側半分ですがとてもよく描けています。
でも左側(ヘタのほう)はダメですね、立体感がありません。
『昼と夜』の思考が徹底していないのです。
デッサンは「見えたとおり」に描くものではありません。
不自然にならない範囲でいろいろ工夫して「見えるよう」に描いてください。
筒(芯)も質感がよく描けています。
そうですね、最暗部はもう少し強く描いてもいいです。
クロスハッチング技法でこの程度のモチーフを描く場合、タッチ(線)の間隔は
1ミリ〜1.5ミリ以内にとどめてください。
それ以上広くなると、ハッチングの網目が「浮いて」きます。
(もっと大きな、たとえば石膏像などを描く場合はかまわないのですが)


NO.1085 03/09/03
Re: ナスとトイレットペーパーの芯
鯨@埼玉


ありがとうございます!
ナスが変に見えた原因はヘタにあったんですね;いつもヘタは最後に描くのですが、集中力もなくなってきて結構適当にやってしまいがちです。気をつけます。
  ・・:質問:・・
クロスハッチングについてなんですが、鉛筆の一番いい線(色?)を使うと書いてあったのですが、例えばHBなどの鉛筆で力を調節して強くしたり弱くするよりも、力はほぼ一定にして一番合う濃さの鉛筆を選んだほうがいいのでしょうか?
そのほうがボケないかな?と思ったのですが。
あと網目は近くで見たときには残っていて見える方がいいのでしょうか?
よろしくお願いします。


NO.1087 03/09/03
Re: ナスとトイレットペーパーの芯
Hima@豊中美研


鯨さん、
>クロスハッチングについてなんですが、鉛筆の一番いい線(色?)を使うと書いてあったのですが、例えばHBなどの鉛筆で力を調節して強くしたり弱くするよりも、力はほぼ一定にして一番合う濃さの鉛筆を選んだほうがいいのでしょうか?
いい質問ですね。
一本の鉛筆でも描く筆圧や速度の強弱である程度の許容範囲はあります。
この範囲を身体感覚でつかむことと、必要があればそのつど種類の違う鉛筆を使い分けることを同時に身につけてください。
筆圧や鉛筆の選択の基準がが機械的になるのはいけません。
>あと網目は近くで見たときには残っていて見える方がいいのでしょうか?
近くで見たときは残っていてもかまいません。
ここでひとつあまり言われないことを書いておきますが、作品(デッサンやドローイング)は数メートル離れて鑑賞する(される)ことを前提に描きます。
それと違ってイラストなどは印刷物が最終目的ですから(たとえばそれが印刷された書籍などを)手にとって数十センチの距離から鑑賞されることが前提になります。
制作時はいずれも数十センチの距離で見ながら描いているわけですが、この「違い」は頭に入れておいていいと思います。
このサイトではデッサンつまり前者のほうの描き方を指導しています。
初心者の方がイラスト(技法)的な発想から抜け切れなくてデッサンとしては行き詰ってしまうということがよくあります。
これは漫画の影響かも知れませんね。
漫画は至近距離から鑑賞する「画」であり、そのために独自のスタイル(様式)で成立しています。


NO.1089 03/09/04
Re: ナスとトイレットペーパーの芯
鯨@埼玉


ありがとうございます。
鉛筆は、その時の状態によって使い分けたり分けなかったり、とにかく沢山描いて自分の感覚をつかまなくてはいけないですね。
>作品(デッサンやドローイング)は数メートル離れて鑑賞する(される)ことを前提に描きます。
それと違ってイラストなどは印刷物が最終目的ですから(たとえばそれが印刷された書籍などを)手にとって数十センチの距離から鑑賞されることが前提になります。
なるほど!!私は間違いなく後者のほうの描き方をしていると思います。まさにイラストというか漫画の「近くで見るときの絵用」です。やっとイラストとデッサンの違いがわかりました。
これが判かっただけでも、なんとなく自分のいる位置と練習していく方向性が見えた気がします!
またお願いします。


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