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豊中美術研究所




デッサン講座
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鉢植

NO.7009 09/01/21
鉢植
寅吉


前回、同じモチーフで頂いたアドバイス(描き分け、死して生きる)を意識してみました。
ケント紙に2H〜6Bで15時間程度です。今回、試行錯誤を前提に始めましたので、紙を傷めないように、鉛筆の濃度に頼って筆圧は最弱で描きました。
主役の花と葉、準主役の茎は、比較的スムーズにいきましたが、迷走したのは以下の4点です。
@脇役の葉を寡黙にしつつ、全体的な活力は減らさない A鉢の存在感を殺しつつ、質感と立体感を残す B奥の花に手を抜かず、控え目に抑える C必要にして十分な影(実際よりは減らす方向)
@〜Cのいずれにも足りなさ(過剰さ)を感じていますが、今の自分にはお手上げ状態までは来ました。鉛筆を置いて、ビールに手を出したところ、睡魔に襲われつつあります。7日ルールに1時間強のフライングですが、平にご容赦ください。
システムの拡張作業、ありがとうございます。お疲れのはずです、そちらが落ち着いてからで構いませんので、ご講評よろしくお願いいたします。


NO.7010 09/01/21
Re: 鉢植
Hima@豊中美研


寅吉さん、
さまざまな工夫をされたところは良くなっていると思うのですが「描き分け」については色調が逆行しています。
前回は描き分けられていた葉の色もふくめて全体が均一化してしまいました。
「描き分け」を志向する場合にもっとも大切なのは一瞥した瞬間に飛び込んでくる全体のメリハリでしょう。
これはじっと目を凝らして眺め回したときに感じる(見える)ものとはまた違ったものだと思います。
(それ以外はかなり描けているということでもありますが)


Re: 鉢植

NO.7011 09/01/21
Re: 鉢植
Hima@豊中美研


植物のしっとりとした感じや空気感の表現は良くなりましたが
前回(左)のデッサンのほうがずっと葉の色(緑色)を感じさせてくれます。
(それでもまだまだ足りないくらいでしたが)
今回のは葉と鉢が同じような色に見えてしまっていますね。
かろうじて花が若干白く感じられる程度です。


NO.7012 09/01/21
Re: 鉢植
寅吉


前回に比べてのメリハリのなさを、タッチの差だと考えていましたが、色調の欠如だったのですね。
確かに、色味への意識が抜け落ちていました。それを意識して取り組んでいれば、もう少し先に進めたように思います。自分でも、特に何が悪いというより、全体的に物足りなさを感じていましたが、その理由を納得できました。
一瞥した瞬間の全体のメリハリは、目をこらして観察するだけでは、見えないものですね。今回は近視眼的になって、描けば描くほど第一印象を消していたのかもしれません。
質感、量感、陰陽、色調、リズム感、空気感…。これまでに気づきを頂いた視点を箇条書きにして貼っておこうと思います。
これだけパーツの多いモチーフであれば、作為をもって部分部分に役割を分散させることが可能ですね。次回も同じモチーフで、部分部分で視点を切り替えながら、初心(第一印象)で調和を図っていくような意識でやってみます。
ありがとうございました。
感謝しております。


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