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豊中美術研究所




デッサン講座
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靴

NO.763 03/06/26


たまには好きなように描いてみたくなります。卵にうなされる毎日でしたし。靴を描いてみました。まだ物体の「表面」しか描けていないような気がいたします。大切な「立体感」を今卵を通して勉強しているところです。全体的にトーンが薄いような気します。大学受験では石膏像など難しいモチーフに挑戦しなければいけません。基礎を学びつつも少しずつ平行して実戦的な力も付けていきたいです。
ご指導お願いしまーす!


NO.767 03/06/26
Re: 靴
Hima@豊中美術研究所


観さん、
卵ばかりでは飽きてしまいますよね。気分転換もいいことです。
カメラの都合でしょうか、白い色(紙の色)がでていません。これって何とかならないでしょうかね。今回のは一段と暗い。
せっかくの作品がもったいないです。<笑>
やはりこの作品は「地球を描くのに地図を描いた」という感じです。
一番手前の、目にはいってくる表面(細部)の「情報」ばかりの表現になっています。
全体のマッス(塊の感じ)の表現や靴の内部の表現が足りません。
それから、デッサンは基本的に『直線』で描きます。


NO.771 03/06/27
Re: 靴


確かに暗いです。見難くては指導しずらいですね、申し訳ございません。
「地球を描くのに地図を描いた」。りんごの時も同じでした、困りました、一つの悪い癖なんでしょうか。それともまだ経験が足りないだけでしょうか。中々難しいですね、改善するためには具体的にどのような練習をつめばよいでしょうか?全体のマッス、靴の内部の表現、よい絵を見て学ぶことも大切なようです。今は何を言われているのか、自分の絵で足りないものがこの目ではっきり見えません。よいデッサンと悪いデッサンの区別が全くついていないということになります。そして自分が描いてるデッサンは常に「地図」のみしか描けていないとしたら大きな問題です。
何か今後これだけは気をつけて描く、おぼろげにでも頭に入れて描くとしたらどんなことに注意すべきでしょうか。
教えてください。


NO.776 03/06/27
Re: 靴
Hima@豊中美術研究所


観さん、
基礎の勉強ではマッスの表現をまず身につけるような素材に取り組みます。
(こんなものはできれば1〜2週間でクリアすればいいのですが)
美術学校や研究所などでは石膏の幾何形体をいろいろ揃えてあります。
表面に表情がなく、全体の明暗をつかまないと描けないモチーフだからです。
それでも「地図」を描く傾向のある生徒は石膏についたキズや手垢の汚れなどを「表現」して指導者を困らせてくれます。初心者はそこまでしなくていい。<笑>
この掲示板ではマッスの勉強のために卵(少し小さいですが)や紙コップを課題にしています。
あと、紙を筒状にまるめたもの、白いボール(あまりツヤにない)、トイレットペーパーなどが適当でしょう。


NO.780 03/06/27
Re: 靴


見えたままに描いているのですが、表面の細部まで表現しなくてよい、今はしないほうがいいということですね。その様な細部を描いてこそ靴の凹凸等が表現できるような気がします。靴の汚れを表現することだって大切ではないですか?それによって逆にマッスが表現できるとも考えられそうです。例えばピーナッツのデッサンで、網目が下に潜り込んでいく所や、後ろに廻っていく所などを細かく描いてこそそれらしく見えたし、その塊が表現しやすくなるものと思います。靴も卵や石膏の幾何形体と違って、とても複雑な模様をもっています。そしてそれを細かく描き示すことで逆に靴のマッスや凹凸を表現しようとしているのです。
難しいですね、もっと素直にならなければいけませんね。僕の悪い癖です。マッスができた上だということ、ここは僕が何が何でも理解しないといけません。面倒くさいこといってすみません、先生のご指摘は適切です、それが体で分かるまで時間かけてじっくり勉強してこうと思います。


NO.785 03/06/27
Re: 靴
Hima@豊中美術研究所


細部を描いて塊を表現できるというのはその通りなのです。
以前も書きましたが、そういう勉強をするのにピーナツやトウモロコシはいいモチーフです。
それに比べれば全体のトーンなど簡単なはずですので、まずクリアしてください。
これが必要なのは基礎の段階の勉強においてだけです。
ところがその基礎でつまづいて、表面的なデッサンしかできない人がどれだけ多いか。
また、いったんその「癖」がついてしまった場合に、どれだけ修正するのが困難になるか・・・
私がデッサン指導経験上感じていることです。


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