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加理 菫 さん、
そうですね。中学の先生の指導ということで(どうアドバイスしようか)迷ってしまいます。 指導の方法や内容はいろいろあるのですが、私の場合は「質感の違い」よりもまず「立体(存在感)の表現」を優先しています。
初心者のうちは、この二つが描き方の上で対立してしまう場合が多いのです。
ということで、そんなに悪いデッサンではないのですが ○存在感・重さ・光線の具合・・・ などが細かい質感のための処理に隠れてしまって弱いデッサンになってしまっています。
特に卵のほうは質感は微妙すぎてほとんど必要ありませんから、存在感・色(白さ)のほうをきちんと描かねばなりません。 過去ログの卵のデッサンを参考にしてください。
卵は(あるいはほとんどのモチーフは)「光=陰影」の表現で大部分が決まります。 材質感は、最後に少しだけ時間をかけて整えるという気持ちでやればいいのではないかと思います。
弱いデッサンになってしまっては、他の元気のある作品に負けてしまうのですね。 近くで目をこらして観察してわかる「良さ」というのは助けにならないわけです。 (入試は沢山の作品を並べ、全体を見渡して採点します)
このあたり、学校と画塾の指導の違いとしてご理解ください。 |