豊中美術研究所
[ 豊中美術研究所 芸大・美大受験講座/絵画教室 ]
立方体

NO.2316   立方体  けーしゃん | profile |  2004/05/05
 シンプルかつ基本が全く分かっていないので皆さんに
習って立方体からはじめてみました。
 
 鉛筆  2H〜2B
 時間 1時間
  
 反省点 線がどうしても曲がってしまう。

NO.2318   Re: 立方体  Hima@豊中美研 | profile |  2004/05/05
けーしゃんさん、

過去ログを読んでよく研究いただいたようで、基本的なところはしっかり踏まえて取り組んでいただいていますね。
あとは慣れて身に着ける部分が大きいと思います。どんどん描く以外にありません。

タッチが曲がったり平行になっていなかったりすると平面の表現に影響します。
この技法(クロスハッチング技法)は自己チェックが簡単ですので、自主的に改善していってください。

○3つの面がほとんど同じ形(菱形)になっています。
 方向を工夫して3つの面が違った形になるよう形態の上でも幅をつけて(多様性を取り入れて)ください。

グレースケールをもっとしっかり描く練習をするだけでも上達しますよ。
デッサンの欠点はすべてグレースケールにでています。

NO.2319   Re: 立方体  けーしゃん | profile |  2004/05/05
 ありがとうございます。
グレースケールに関して質問なのですが、薄い鉛筆の上からどんどん濃い鉛筆を重ねていくという感じでいいのでしょうか?(例えば、5段階のグレースケールで5つの枠に2Hでクロスハッチングさせ、次に2番目に薄いところから残り4つの枠をHでクロスハッチング。次はHBで残りの3枠を・・・という感じですがうまく伝わったでしょうか?)

 もうひとつ聞きたいのですが、書くときに紙は書きやすいように動かしてもいいのでしょうか?

NO.2320   Re: 立方体  Hima@豊中美研 | profile |  2004/05/06
グレースケールはまずフリーハンドできちんと升目をとってください。これも練習のうちです。

描く順番はまず最暗部を真っ黒に塗ります。
次に最明部をわずかに灰色でしっかりとした白に塗ります。(表現が難しい<笑>)
次は中央の枡を最も美しい灰色らしい灰色で塗ります。
あとは左右の灰色を見比べながら中間を埋めていくわけです。
決して左から(あるいは右から)順番になどという塗り方をしてはいけません。
かなり慣れた人には可能なのですが、それは単なる作業であって「勉強」にはなりません。

丸い枠に時計の文字盤(目盛り)を描く場合を考えてください。
まず、12・6時、次に3・9時・・・という順でアタリをいれませんか?
こうすれば「分の目盛り」まで描くことができます。
円を60分の1の目盛りで分割することができるわけですね。
小学生でもそういう描き方をするのですから、見習いましょう。

○これ↑を【全体から細部に向かって仕事(作業)を進める】といいます。
 デッサンでもっとも重要なポイントです。

○ここで描いていただいているようなデッサンの場合は、紙を描きやすい方向に取り回して描いてもかまいません。というか、そういうふうに描くものなのです。
受験デッサン(卓上スタイル)なのに画板に用紙を画鋲でとめて描いている皆さんは注意してください。
(そういう指導をしている予備校もあるらしいです<笑>)

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