豊中美術研究所
[ 豊中美術研究所 芸大・美大受験講座/絵画教室 ]
手

NO.6345   手  おっとん | profile |  2008/04/10
いつも講評ありがとうございます。

前回までのガラスのコップから離れ、手を描きました。

5時間(2日)2H,H,HB,B,2B,4B,6B

注意はしていたつもりでしたが、二日に分けたことで
陰(影)の付け方が混乱してしまいました。
もう少し、前面(手前)に押し出されるように
描きたかったです。
拳に比べると腕がかなり平べったくなっているように思います。

申し訳ないのですが、
所用のため、返信が遅れてしまうと思います。
ご講評よろしくお願いします。

Re: 手

NO.6347   Re: 手  Hima@豊中美研 | profile |  2008/04/11
おっとんさん、

各部分の質感や状態を表現(説明)する絵(イラスト)としてはなかなか良く描けていると思います。鉛筆のコントロールもOKです。

デッサンの場合は、物(今回の場合は手)がそこに「存在する」という表現からはじめるわけです。簡単に言うとその部分が欠落しているわけですね。

そのためには「こう見えた」ではなくて「こう見せる」という表現になってほしいと思います。

腕の部分は「円柱トーン」が欠けているわけです。同じことが全体に言えます。

質感や色に気持ちを向ける前に陰影(大きなトーン)をマスターしましょう。基本の勉強です。
これだけ描けるのですから、その基本については(やりさえすれば)短期間で通過できると思います。

ということで、たとえば基礎の段階ではガラスコップではなく紙コップから練習していただいているわけです。

添付画像で腕の部分(あるいは指でもいいです)のトーン比較をしましょう。
雪ノ下さんのデッサンでは(紙コップを描いて身につける)「円柱トーン」が描けています。

NO.6348   Re: 手  おっとん | profile |  2008/04/11
朝早くからご講評ありがとうございます。
出かける前に返信することができました。

まさしく、描けていない理由がはっきりとわかりました。
雪ノ下さんのように、浮き出てくるような存在感のある手を
描きたいと思っておりました。

比べてみて、とてもよくわかります。
ご指摘の通り、見た目の雰囲気にばかり頼っていて
本質的な表現が欠けているのを反省しております。

今一度、紙コップからやり直したいと思います。

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