豊中美術研究所
[ 豊中美術研究所 芸大・美大受験講座/絵画教室 ]
手と卵

NO.6391   手と卵  RRR | profile |  2008/04/19
手と卵を描きました。
3H〜3B。6時間程度で描き上げました。
手をみる視点が何度も微妙に移動してしまっているので形がおかしいかもしれないです。甲側は色に幅がないので描きやすいのですが、平はどうにも描けません。何枚か平は描いたのですが、だいたいこういうぺらぺらな絵になってしまいます。。
アドバイスお願いします。

NO.6392   Re: 手と卵  Hima@豊中美研 | profile |  2008/04/19
RRRさん、

前回のピーマンではまったく気がつかなかったのですが・・・素晴らしいセンスをお持ちですね。
見違えるような、とはこのことです。

仕上がりがまだまだ薄い感じですが、じっくり描いて要所はしっかり描けています。
特に薬指、小指の描き方は秀逸です。
中間調から黒にかけてのトーンが使いこなせるようになれば、良くなると思いますよ。
トーンが乗ればタマゴの陰影(存在感)もしっかりするでしょう。

もう少し構図に「腕」を入れないとこのままでは「手首」が描けません。
ポーズの演出については昨日の寅吉さんへのコメントを参照してください。

※願わくば、画面内に納まる大きさの画像での投稿をお願いします。(大きすぎて全体が見えません)
 こちらで勝手に縮小させていただいてかまわないでしょうか?

Re: 手と卵

NO.6393   Re: 手と卵  RRR | profile |  2008/04/19
講評ありがとうございます。
自分でも四年前に投稿した手の絵に比べるとかなりマシになった気はします。あのときはろくに画材も揃えずに適当に描いていました。ほんと、デッサンをなめてましたね笑

この絵は全体的に薄いなあ、とは思っていました。
エッシャーの絵を手本に描いているのですが、彼の絵と比較すると自分の絵はもの凄く薄く、立体感もありません。この絵も完成手前で薄いと思ったので3Bで陰を強めたのです。あと、鉛筆の使い方が客観的にみてもまだ荒いと思います。

あと質問なんですが、自分のデッサンの描き方は紙を色鉛筆で塗りつぶすような感じで描いているのですが、デッサンでそれをやってもいいのでしょうか?躍動感のあるデッサンにはクロスハッチングなどの描線の表情で絵を成立させているものがあると思うのですが、自分のそれはなにかこじんまりとしています。

画像は縮小させてもらっても構いません。
なるべく大きな画像にしておいたほうが、描線が見えやすいかなと思って大きめに取り込んでしまいました。お手数描けます。
一応、再スキャンした画像をアップロードしておきますね。

次回ははもう少し構図に気をつけて絵を描いてみようと思います。ありがとうございました。

NO.6394   Re: 手と卵  Hima@豊中美研 | profile |  2008/04/19
4年前に投稿いただいた作品は・・・探したのですが見つかりませんでした。<笑>

タマゴの明暗を(単体で描く場合のように)しっかりつけることと、
タマゴと掌の境界部分の影を加えることです。
そうすれば、タマゴの立体感や掌との隙間の空間が表現できます。

>あと質問なんですが、自分のデッサンの描き方は紙を色鉛筆で塗りつぶすような感じで描いているのですが、デッサンでそれをやってもいいのでしょうか?躍動感のあるデッサンにはクロスハッチングなどの描線の表情で絵を成立させているものがあると思うのですが、自分のそれはなにかこじんまりとしています。

このご質問の件ですが、RRRさんの場合はかまわないと思います。
これだけ描けるのですから、クロスハッチングにこだわる必要はないでしょう。

必要に応じていろんな描き方を駆使すればいいということです。
「混合」技法もいいですね。

Re: 手と卵

NO.6395   Re: 手と卵  RRR | profile |  2008/04/20
アドバイスありがとうございます。
今の描き方は性に合っているというか、この描き方くらいしかできないのでしばらくはこのままでいこうとおもいます。最近は練り消しゴムの使い方にもようやく慣れてきました。これは本当に便利ですね。次回からはなるたけ質感に拘った絵を描こうと思います。(この絵は手の血色が感じられない。。)

ちなみにNo.2961のこの画像が四年前の絵です。これを投稿して講評してもらったらすぐにデッサン自体やめてしまったんです。今思えばあのときはほんと、生意気にも、デッサンなんてやってもなんにもならないだろう、くらいの感じで描いてましたね〜。一ヶ月くらい前からまたデッサンをはじめたんですが、今回は前回と違って本気で描き始めました。勉強になりますね。ものを妥協せずに観察する癖が付いた気がします。

また一週間後に絵を投稿したいと思います。ありがとうございました。

NO.6396   Re: 手と卵  Hima@豊中美研 | profile |  2008/04/20
このデッサンでしたか。
Http://www.toyobi.com/scripts/cc1page/p2961.html
RRRさんの場合、間違いなくハッチングより今回の描き方のほうがいいです。

空白期間があって、いきなりこれだけ上達した原因は何だと思われますか?
何か秘訣があるのなら私が教えていただきたいくらいです。<笑>

NO.6402   Re: 手と卵  RRR | profile |  2008/04/20
どうしても色合いがつかめなくなったときに、携帯のカメラをつかってモノクロにエフェクトをかけたモチーフの写真を撮り、それをカンニングするような感じでみたりしてました。でもやっぱり画材に慣れたのが一番大きいかもしれないですね。特にケント紙、厚めのものを使っていますが、紙が凄く強くて描きやすいです。このまえのピーマンの絵は画用紙に書きましたが、画用紙だと紙が傷だらけになってしまうので全然だめでした。鉛筆もステッドラーからカステルに変えました。カステルは鉛が伸びないし、芯が柔らかいので自分にあってます。おかげで粘土で人形をこねる感覚でデッサンができるようになりました。やり直しがいくらでもきくので。

あとは図書館においてあるような参考書(絵がうまいやつ)を借りて読んだり、Himaさんの発言を読んだりして勉強しました。それと、昔から形が崩れてたり、書き込みがいい加減な絵に違和感を感じる、他人の絵のあら探しが好きな人間だったので、その目線を自分の絵に向けて絵を描くようになった、というのも秘訣といったら秘訣かもしれないですね。自分の絵を写真にとったりして見返すと以外に粗が目立ってくるんですよね。客観視ってほんと大事ですね〜。

NO.6405   Re: 手と卵  Hima@豊中美研 | profile |  2008/04/21
いい話を聞かせていただきました。

そうやって試行錯誤しながらの上達を支えている「意識」が大切なのでしょうね。
「頭と手の連携」というのでしょうか。
それに「心(感情・感動)」が加わればもっと良くなるはずです。
相撲界にも『心技体』という言葉がありましたからね。(ちょっと違うかな・・・<笑>)

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