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>立体トーンが出来ていないのは,致命的な欠点ですね。
いえいえ、決して致命的な欠点なんかではありません。
トーンを省略する傾向の写実画のスタイルはいくらでもあります。古い言葉でいえば「流儀」の違いに過ぎません。 浮世絵版画や日本画などはそうですね、そちらのほうがよほど日本的かも。 立体トーンを越える(それに代わる別の)表現力さえあればいいのです。(普通これが難しい) コーギーさんにはその才がありますよ。 ここで私が教えている「流儀」のほうに関しては、わずかだけ意識していただくだけでかまいません。
言葉を変えて言うと、私が普段(絵画教室で受験生に)教えているのは「ぜんぜん描けない人をごく短期間でなんとか描けるようにする」という「促成法」的な描き方なわけです。 その先にある本当の絵画というのは、もっともっと奥が深いのですね。 |