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NO.2536   【色彩構成・水彩画】  Hima@豊中美研 | profile |  2010/01/31

最初にパレットの上に持っている絵具の色を全色(絵具セットの)を並べます。
分量は各色チューブから出る長さで1センチくらい。
これを「並べ色」ということにしましょう。

そのあと、大量に必要な色は必要なだけ別途に作る。
「並べ色」をどのように使うか・・・わかりますよね?

仕上がったときにすべての色が使われていること。
(もちろんわずかしか使わない色もあっていいですが、必ず使うこと)


NO.2538   Re: 【色彩構成・水彩画】  Hima@豊中美研 | profile |  2010/01/31

チューブから出した色をそのまま使ってはいけません。
わずかでも何かの色を混ぜて使いましょう。

ということで、上記の

>仕上がったときにすべての色が使われていること。

とは混色用途として「使われていること」という意味です。

Re: 【色彩構成・水彩画】

NO.2565   Re: 【色彩構成・水彩画】  Hima@豊中美研 | profile |  2010/01/31

【記号】

これは私がかいた猫です。
かわいい猫ですね。誰が見ても猫ですね。
でももし「私がこの猫の顔のイラストを自分で考えたのだ!(つまり私のオリジナル)」と、胸を張って宣言したらば、
皆さんから「ぷふっ」と笑われてしまいますよね。

実はこれ、猫をあらわす単なる「記号」でしかありません。
文字を覚えるように覚えると誰でもかけます。
丸や四角、星型、・・・もすべて「記号」です。
太陽、チューリップ、水のしずく、空の雲、りんご等がどんな「記号」になるのか小学生でもご存知だと思います。

皆さんもこういう記号的な形を色彩構成から一掃してください。
これからは使用禁止です。

NO.2612   Re: 【色彩構成・水彩画】  Hima@豊中美研 | profile |  2010/02/02

【単色と群色】

「単色」についてはわかりますね。
ひとつの色として美しいとかユニークだとか言う場合の色のことです。

もうひとつ「群色」というのがあります。
たとえば紫色の葡萄の房を描くときに「単色」を使うのではなくすべての粒を違う色(いろんな種類の紫系の色、あるいは青や赤系統の色)で塗り分けます。
その方法で描いた葡萄の房を「群色で描かれている」と言います。
「単色」より「群色」で描くほうが表現的・個性的なのはわかるでしょう。
みなさんこれをめざしてください。
葡萄などの物体のほかにも空間などの大きな面積を単色で塗るのもやめましょう。→大きな空間もわずかに異なる色を組み合わせて「群色」で塗りましょう。

ただし、ひとつの物に青赤黄・・・を使って、同じような色を別の物(や空間)にも使うようなことをすると、これは「群色」ではなくただの「バラバラの色づかい」ということになります。
「同じ色を使わない」「ひとつの色で大きな面を塗らない」ということは大切なのですが、「群色」の意識を常に忘れずに「バラバラ」にならないよう気をつけてください。

NO.2613   Re: 【色彩構成・水彩画】  Hima@豊中美研 | profile |  2010/02/02
【図鑑絵】

昆虫図鑑とか植物図鑑とかありますね。その図鑑のことです。
この「図鑑絵」というのが(色彩構成の表現のためには)よくありません。

たとえば蝶々を描くときに、昆虫図鑑にある蝶々の形をそのまま描くようなことをいいます。

図鑑絵の蝶々は風にむかって飛んているわけでもないし、花の蜜を吸っていることもありません。サナギから孵る場面もありえないでしょう。
蜘蛛の巣にかかって翅の半分がちぎれているなんて状況も図鑑絵にはありえないですね。

図鑑絵は色や形が正確に描かれていて、種類を調べたりするためのものだからです。
パスポート写真と目的は同じようなものです。
パスポートや指名手配の写真は最も「その人らしさ」の失せた人間の姿です。

色彩構成でなにかを描くときに、最も不適切なのが「図鑑絵」だと覚えておきましょう。鳥や動物、野菜くだもの、あるいは乗り物や台所の鍋釜でも・・・その「図鑑絵」はどんなものか想像すればすぐわかると思います。

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