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向日葵さん、
今回は大きな画面に挑戦ですね、
私はデッサンで一番大切なのは構図(配置・構成)だと思っています。
添付の図を見てください。 ちょっと手間がかかりましたが、向日葵さんのデッサンの輪郭だけを抽出したものです。 「シルエット図」といいます。
この「シルエット図」だけで このデッサンには「布とトイレットペーパーとティッシュの箱が描かれている・・・」ことが表現できていないといけません。 (このままだと何と何が描かれているのかさっぱりです。)
私の教室ではこのようなことを最重点に指導します。 技術的には未熟でも配置・構成についての知恵(あるいはセンス)だけで、その知恵やセンスの欠けた熟練したデッサンを超えることができるわけです。 (逆にならないよう、気をつけてくださいね)
将来どんな分野に進まれるかはわかりませんが、アートやデザインの世界ではそういった「知恵やセンス」のほうが鉛筆デッサンの小手先の技術よりも100倍くらい大切だと考えておいてください。 それが理解できるとデッサンの勉強が楽しくなります。技術の追っかけだけではデッサンは「苦行」にしかなりません。 今はとても大切な時期ですから、そのことをよく考えて気持ちを入れ替えて取り組んでください。
同じモチーフの組み合わせでもう一枚描くと、必ずもっと良いデッサンになります。 (こんな絵になった場合、教室ではちゃんと上に書いたことを説明したうえで「やりなおし」をしてもらいます) |