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美術高校受験講座 美術系高校を志望する中学生のみなさんのための講座です。
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錆びた煙突

NO.908   錆びた煙突  壱零 | profile |  2007/02/24
久しぶりです。
今日、4時間かけて描きました。
紙の大きさは、B3です。
錆びて壊れそうな煙突です。
ぐしゃっと壊したくなりました。
講評お願いします。

鉛筆 4H 2H HB 2B 4B 5B 6B
時間 4時間


NO.910   Re: 錆びた煙突  Hima@豊中美研 | profile |  2007/02/24
壱零さん、こんにちは。

高校に合格したあとも、続けてデッサンをしようというその気持ちがうれしいですね。
モチーフも面白いものを見つけました。これを描いてみようと思ったセンスは立派なものです。

さてと、デッサンですが。
実際に目の前に置いてあるモチーフを凝視する前の段階に必要なことがあります。
たとえば「どちらの方向から光があたっているか」あるいは「どちらの方向から光をあてればいいか」を描き始める前にまずよく考えて(工夫して)ください。

光の陰影で表現する存在感というのは(形や質感や細部に心を奪われて忘れがちになりますが)とても大切なのです。
これだけでも気をつけると、ずっと良くなると思いますよ。

同じものをもう一枚描いて欲しいところですが、もうこの錆びた煙突は壊してしまったあとですか?<笑>

NO.912   Re: 錆びた煙突  壱零 | profile |  2007/02/25
ありがとうございます。
とりあえず、高校に合格したあとも毎日デッサンは続けています。
そして、自分のブログに載せています。
(手抜きの作品もたくさんありますが…)
私は毎日描かないと下手になるような気がして・・・・

私は月に2回地元の画塾に通っています。
今回の作品もその画塾で書いたものですが、今は後期に向けての受験生がたくさんいますので、先生はそちらの生徒に目が行って受かった私にはあまり指導してくれなくて…ちょっとさびしい…
このモチーフも「じゃあ今日は倉庫から好きなモチーフを持ってきて、」と言われ私が一人で選びました。
ちょっと一目ぼれ・・・
講評では、「中学生の時点としては十分描けている、強いて言えば奥行きが足りないので平面的に見えるけど、今それが描けなくても落ち込む必要は無い…」といった感じでした。
私が、「そうなんですよね…内側を描いても描いても離れていかなくて・・・」と言うと、「それがわかるだけでたいしたもんだよ・・」
と言った感じです。
先生は浪人生や大学受験生には厳しいんですが、中学生にはやさしいんです。

光と影ですが、今回のモチーフをおいた部屋の中では影がほとんど出ていなくて描くことが出来ませんでした。
目の前にあるものを描くことは少し出来るようになったと思うのですが、光があたっているところなどを想像して描くことがまだ上手く出来ません。
光と影がはっきりと出ていない場合など、どうすればいいのでしょうか?

この煙突ですが、もちろん壊していません。
(本当にぐしゃっとしたかったのですが・・)
もし壊したら・・・・先生から・・・・恐いです。

NO.916   Re: 錆びた煙突  Hima@豊中美研 | profile |  2007/02/26
>光と影ですが、今回のモチーフをおいた部屋の中では影がほとんど出ていなくて描くことが出来ませんでした。
>目の前にあるものを描くことは少し出来るようになったと思うのですが、光があたっているところなどを想像して描くことがまだ上手く出来ません。
>光と影がはっきりと出ていない場合など、どうすればいいのでしょうか?

ごもっともな疑問です。
デッサンでは光の当て方やそのための配置設定も作者の責任(作品の一部)なのですが、絵画教室や受験会場の場合はそうはいきませんからね。

その方法をここだけの話として内緒で教えましょう。

まず、基本立体(球や円柱など)のトーンを最も適切な陰影でモチーフを見ないでも描けるように練習をしておきます。
そして、「光と影がはっきりと出ていないモチーフ」のデッサンをするときに「さりげなく」そのトーンを描き加えるわけです。
注意点は「さりげなく」ですから「わざとらしく」なってしまってはいけません。(この加減が難しい<笑>)

美術全集などで有名な画家の描いた絵(写実絵画)をよく観察してみてください。
偉大な画家たちが「さりげなく」そういうことをやっている例がたくさん見つかると思います。
円柱のトーンの例でいえば、細かい木の枝や花の茎の一本一本などにそのテクニックがちりばめられています。
デッサンは見えたとおりに描くのではなく、描いたデッサンがよりそれ(そのモチーフ)らしく見えるように描く。そのためにはさりげなく『ウソ』(誇張や変形、ときには描き加えや省略)があっていい・・・ということです。
これは普通の教科書や絵画教室で教えていることと正反対のことになりますね。ところがこれでデッサンが見違えるように良くなるわけです。
これは企業秘密ですから、絶対に他の人に教えないように。<笑>

※注)匙加減が大切(間違えると副作用も大きい)ですから、みなさんは経験豊富な指導者のチェックのもとで試してみてください。

NO.919   Re: 錆びた煙突  壱零 | profile |  2007/02/27
秘密を教えていただいて、ありがとうございます。
今度練習してやってみます。
このことは決して誰にも言いません。(笑)

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