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NO.1152   鉛筆について   はざま  2004/09/11
 一応過去ログで 鉛筆 で調べたのですがもし同じような質問があったらすいません。
 先生はよく『使う鉛筆は2Bまでにしてください』とコメントされていますがこれは何故ですか?
 色々使った方がより幅のある表現ができるのではないか、とおもうのですが・・・・
 また美大受験で石膏デッサンを出すところが多いのはどうしてでしょうか?石膏デッサンは他の静物を描くのとは違う『何か』があるのでしょうか?
 

NO.1154   Re: 鉛筆について   Hima@豊中美研  2004/09/11  [ URL ]
はざまさん、

> 先生はよく『使う鉛筆は2Bまでにしてください』とコメントされていますがこれは何故ですか?
> 色々使った方がより幅のある表現ができるのではないか、とおもうのですが・・・・

まずきちんと標準的な鉛筆を使いこなせるようになるためですね。
ちょうどピアノのおけいこで、最初のうちは左右の端っこのほうの鍵盤を使わないのと同じですね。
(ここは初心者向けのサイトです<笑>)
それから、最初のうちはどの鉛筆を使っているかに自覚的であって欲しいからです。
初心者は往々にして「今どんな鉛筆を使っていますか?」と突然問われると
答えられないということがあったりします。

>また美大受験で石膏デッサンを出すところが多いのはどうしてでしょうか?石膏デッサンは他の静物を描くのとは違う『何か』があるのでしょうか?

ずっと古くから西欧のアカデミズムがそういう美術の教授法を確立しています。
それの「まねっこ」ではないでしょうか?

顔や人体の表情のほうが(他の一般的な「物体」と比較して)はるかに「狂い」や「違い」を感じやすいという人間の習性にも関係があるかも知れません。この世に生まれてからずっと人間の表情を読み取る訓練を無意識のうちに積み重ねてきているからです。

たとえば、幼い子どもでもお母さんの表情を的確に読み取ります。
お母さんの優しい顔、悲しそうな顔、機嫌が悪い顔、体調が悪い顔・・・など、それぞれ写真をとって重ねてみても目や口の形や位置は数ミリの違えさえ(それぞれの表情別に)あるかないかわからないくらいなのに、幼稚園児でさえ表情をちゃんと読み取りますよね。
そういうことで石膏像(顔や人体)のほうが勉強になるわけです。と同時に人間を描くのは難しいともいえます。

面白い質問をありがとうございます。
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