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前回に続きまた”祈る手”に挑戦してみました。
前回よりも酷使した指の表現は割とうまくいったと思ったんですが、メリハリを出すのがちょっとだめだったかな、と思いました。
時間は1時間半くらいでB4のルーズリーフに描きました。
ご指導お願いします。
SHUNさん、
前回よりずっと良くなっています。
絵(原画)の表情をよく捉えた模写になってきました。(形について)
デッサンの基礎勉強ということで言わせていただくならば
トーンの豊かさが足りません。
黒、灰色、白の3つのトーンを描き分けているのはいいのですが
トーンの分解がそこまでで、それぞれに幅がなさすぎます。
特に黒から灰色にかけて、もっとトーンに幅を持たせてください。
(いろんな種類の灰色を正確に描き分けましょう)
ルーズリーフというのは薄い紙ですか?
もしそうならば、デッサンの場合ある程度の厚みがないと描きこめませんので
用紙を変えたほうがいいでしょう。
返答ありがとうございます。
なるほどそういえば黒に近い灰色というのをあまり気にしていなかった気がします。
はい、
たとえば、SHUNさんの絵でたくさん使われている灰色を「SHUN'S GRAY」と命名するとしてですね。
その灰色が全体を覆っているように見えるわけです。
人によってそれぞれにいちばん塗りやすい(無意識に塗ってしまう)灰色というのがあります。
それに引きずられないようにすることですね。
はじめましてよろしくお願いします。
ずっとこのような掲示板がないかと探してました。
このページを見て早速描いてみました。時間は1時間半くらいかかりました。デジカメの解像度があまりよくないので見えにくいかもしれませんが、ご指導お願いします。
SHUNさん、ようこそ。
デューラーの『祈る手』の模写ですね。
この作品は健康的で美しい手を描いたものではありません。
酷使してひん曲がってしまった手指、その手が敬虔な祈りをささげているという
感動を描いたものでしょう。(それが見る者の心を打ちます)
理想的な手(指)とは対極にあるのですが、それを感動(美しさ)に高める表現が
デューラーの芸術なのでしょうね。
と、まぁ慣れぬ講釈は置いてデッサンの話です。
模写の場合にはいろいろ「お手本」から読み取ってください。
手前の手(左手)の左側に光が当っているのがわかるでしょう。
○全体では左右方向に「暗−明−暗」の構成になります。これで両手の間の空間まで表現しています。
○親指以外のすべての指がひとつの方向を指し示しています。祈りが神に届くように、です。
この流れ(動勢)を読みとらねばなりません。
○この大きさ・形の用紙に描かれたものか後に切り取られたものかは知りませんが、構図がほぼ完璧です。
SHUNさんの模写のほうは、上記の3点だけみてもずいぶんと平坦な(あるいはバラけた)
感じになってしまいました。
結局、普通のデッサンでも同じなのですが、見えるものをそのまま描くのではなく
それまで気づかなかった何かを「発見」できたかどうかが大切なのですね。
皺や血管に目を奪われてしまうと、もうひとつ大きなものが見えなくなってしまう
ということがあります。
作品のメリハリ(トーンの幅)もふくめて、要所を見直して再度挑戦してください。
なお、デューラーの作品は灰色(中間調)の紙に黒炭と白チョークで描かれています。
ご指導ありがとうございます。
この『祈る手』を早速もう一度描いてみたいと思います。